人気のない医師。

私たちは病院に所属しているのではないから、私たちが指示書をもらう医師は上司でも、同僚でもない。

 

全く面識のない方も最近は多い。

 

 

重症心身障がい児を診てくださる医師はそんなには多くないから、たいてい大学病院とか、国都道府県市立病院、日赤病院あたりの医師が主治医となる。

 

私たちが住む地域では県立病院に通い、そこの医師が主治医の子どもが圧倒的に多い。

 

この方はあまり、よく言われない医師だ。

人気がない。

 

どちらかといえば気分屋。

検査を積極的にしない。

疾患の細かい診断もしない。

お母さんどうしたいの?と母に決めさせる。

 

私は主治医訪問に行って、言い合いしたこともある。

 

 

でも、ふと思った。

それでいいのかも。

 

 

すごく子どもの体調気を付けて、毎日細かく温度板つけて、いつもと違う…💧ってしているお母さんがいるんだけど、

その子の主治医もその医師なんだけど、

「いつもと違うんです‼受診したいです。」

って言ったら

『ご飯食べられてるんでしょ?じゃあ大丈夫。食べられなくなったら来て。』と。

 

 

子どもの長いかもしれないし、長くないかもしれない人生。

その中の10日間、発作がいつもと違ったり、昼間の尿量が多かったり、やけにヨダレが多かったり、ぜんぜん寝なかったり…

どんな子どもでもあるよね。

 

一緒になって深刻になってたら、どの子どももビョーキの子どもになっちゃう。

 

もちろん病院に行ってよくみてもらわなきゃダメなこともあるけど、

多分、大概大丈夫なんだわ。

お母さんが、お父さんが、家族が一生懸命みている限り、大丈夫なんだわ。

 

 

いろんなこと、全部その子の運命だから。