サチュレーションを測ること 2
少し前に実際にあったことを、ちょっぴり脚色してお知らせしますね。
移動教室の前、たまたま訪室したら、バギーで眠っている○君の顔色が悪い。
「顔色悪いけど…」というと、その前から教室にいたスタッフが
『少し前からうとうとしてて、移動のためにバギーに座らせた。顔色悪いなら
発作じゃない?』
と、サチュレーション測って『97% ハートレート(脈)80、ほらだいじょうぶ』とサチュレーションモニターを外す。
(*○君は寝起きや寝入りに発作をすることはよくある)
いやいや、なんか違う。
「モニターつけっぱなしにしてみて」とお願いして、観察。
案の定、徐々に下がるspo2。
通常98%ある子が92%まで低下。脈は96~100回まで上昇。
身体的には苦しい数字。本人は寝ている。
胸の上がりが悪い気がして、呼吸介助すると、本当に胸の動きがよくない。
ん?…なんのことはない。
バギーの胸ベルトの絞めすぎ。
こんな時はサチュレーションモニターでのしっかりした観察は抜群に役立ちます。
これから暖かくなるので大丈夫だとは思うのですが、冬なんかは厚着になるのでこういう風に絞まりすぎて、
更に寒い廊下に出るからって掛け物首もとまであげちゃったら、“発作だね”で済ませちゃうこともあると思うような事例です。
サチュレーションを測る(spo2測定を目的として)時は、測らなきゃならないような状態なんだから、授業中に時間をもらうようなことになっても、1分以上かけてしっかり測った方がよいのではないかな?と思う次第です。
なお、わたしは脈については、波形が出れば、それを採用しています。
参考に→面白いエントリー見つけました。