すごく、重い話のコピペです。

死んでくれてよかった

(僕アホやない人間だ)より ;止揚学園長 福井達雨著

 

小池君は長い間病院で

 

糖尿病の治療をしていたが

 

ようやく全開して止揚学園に入園してきた・・・

 

(先生ちょっとおかしいのや)

 

(今、小池君の尿検査をしたのですが

 

 糖がでてるのではないかと思います)

 

(これは、大変や。すぐに病院に連れて行こう)・・・・

 

(小池さん)

 

看護婦さんが呼びに来て

 

(たいしたことありませんね。すこし

 

 糖がでていますが)

 

 (そんなに心配はありません)・・・・

 

小池くんは、それから3日ほど

 

通院しながら学園で寝ていた・・・・

 

(先生、小池君の様子がおかしいです)

 

と、保母さんが金切声を上げて飛んできた・・・・

 

小池君は意識モウロウ状態

 

すぐ入院

 

血糖値が高くなったのである・・・・

 

その夜、数人の職員に囲まれて

 

小池君は、天国でへと旅立っていった・・・

 

お葬式の時

 

(私は、この学園で初めて子供の死に

 

 出会いました。自分の身内の者が

 

 死んだような気持ちです。・・・・

 

 

 小池君、許して下さい。

 

 私が悪かったのです。

 

 どうか

 

 両親の方も

 

 この式に列席して下った方も

 

 子供も、職員も許してください)

 

 私の心の中には、涙がいっぱい

 

 流れていました

 

 

 お葬式が終わり

 

 母親たちが語り合っているのを

 

 聞くともなしに聞いていると

 

 (よかったですね)

 

 という言葉が耳に入ってきた

 

 私は不思議でたまらず

 

 その母親に

 

 (一人の子供が死んだのに

 

 何がよかったのですか?)

 

 とたずねてみた

 

 (変なこと言ってごめんなさい。

 

  私たちが一番心配しているのは

 

  私達が生きている間は

 

  この子を自分達でなんとか守れます

 

  しかし

 

 私達が死んだ後、この子供がどんな形で

 

 守られるかということなんです

 

 私達が死んだ後

 

 どうなるかと考えますと

 

 国も人間も冷たい現状の中で

 

 施設に入れても満足感がない

 

 そう思うと

 

 今、この子を殺した方が幸せだと

 

 思う時もあります

 

 こんなに考えている私達にとって

 

 小池君が

 

 両親が生きている間に死んだことは

 

 悲しいことですが

 

 うらやましいのです

 

 それで

 

 つい、よかったですね

 

 という言葉が出てしまったのです

 

 この母親の話に何人かの母親が

 

 うなずいていた

 

 子供が死んだ時

 

 **よかったですね**

 

 と挨拶する葬式はおそらくないだろう

 

 重い知恵遅れの子供を持った両親の気持ちは

 

 よく理解できるが

 

 なんとかして

 

 この子供達の未来が明るくなり

 

 **死んでよかったですね**

 

なんて悲しい声を聞くことのない

 

 日本にしなければならない

 

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私は、若い時

 

大阪府立の

 

金剛コロニー(知的障がい者のための施設)に

 

行きました

 

楽しかったです

 

子供たちは

 

ものすごく素直です

 

そして

 

相手の心を敏感に感じる

 

能力は

 

本当に凄いです

 

お母さんが投げかけた

 

**死んでくれてよかった**

 

お母さんの気持ちもわかります

 

共に生き、

 

共に生活の方が

 

辛さも多い

 

悲しみ多いが

 

幸せも多い

 

楽しさも多い

 

私は、幸せ、楽しさに目を向け、生活します

 

生きていてくれてありがとう!

 

私ははっきりいいます

 

生きていてくれてありがとう!