胃ろうからのペースト食注入の具体的な話2。
メニューのおさらいです。
⭐追記:かっこ内は提供量です。
①ごはん(150ml)
②豆腐とワカメの味噌汁(具20ml汁80ml)
③鶏肉の照り焼き(80ml)
④春キャベツとアスパラガスとハムのフレンチサラダ(20ml)
⑤フルーツカクテル(55ml)
※味噌汁の具と汁は分かれている
あくまでも、わたし個人の方法で、わたしの持てる知識から考えられる一番良いと思う注入方法です。
①、②、③については保温されたもの、④、⑤については常温での提供として考えています。
はじめに注入するのは、豆腐とワカメの味噌汁の具20mlを汁5mlで伸ばしてトータル25mlです。
理由は、胃が荒れやすいという設定ですので、ワカメ等の海藻類に含まれるフコダインの粘膜保護効果に期待してです。
次はごはんペースト25ml。
少し休憩して、鶏肉の照り焼き40ml。
続けて、フレンチサラダ20ml.
少し休憩をはさんで、もう一度ごはんペースト25ml。
水分量にもよるところがありますが、ごはんと鶏肉の照り焼きをこの量で考えたのは、熱量からです。
サラダと鶏肉の順番は、暖かいものが入ってから、人肌より少しぬるいものでも、胃に負担がないのではないかと思うからです。
あんまり冷たいものには、レンジをかけて温めますが、サラダ類はビタミンを壊したくないので、多少時間をかけたり、間にごはんを入れたりしながらそのまま注入するようにしています。
さいごにフルーツカクテル15mlを。
味見が可能であれば、注入しながら担任の先生に口にも入れていただくようにしています。
対象設定も細かくなく、とってもざっくりなんですが、こんな考え方で給食を食べてもらっている看護師もいるんだなー、って見てもらえれば幸いです。
ちなみに現在実際に行っている注入について、メニューごとの注入量は、保護者からほぼ任せられており(主食の量だけ決めてくださる家庭もある)、今回書いたような方法で注入しています。
1品ごとの注入量は、栄養学の知識をフル活用して、ビタミン、必須アミノ酸、微量元素が少しでも多くとれるように考えているつもりです。