相手の気持ちを考える。

「(母親の)私でもできます。」

「医療従事者じゃない私でもできることなのに、なぜ看護師ができないのですか?」

 

医ケアの必要な子どもの保護者に言われると、けっこうしんどいかもです。

 

前にも書きましたが、

看護師は『医師の指示のもと』働くと法律で決まっています。

でも、毎日ケアにあたっている子どもたちは、医師の想定のもとだけで日々を送れません。

想定外の連続です。

それが当たり前です。

人間ですから。

 

 

10才のAちゃん。

母にとっては、産まれてからの10年はほぼ(というのは多少は母子分離している期間もあると思うから)、連続した、日々のAちゃん。

 

学校の看護師は入学してからの6才からのAちゃんしか知らない。

週に2~3日の勤務で、大勢の子どもをみていくなかではなかなかAちゃんの違いには気づきづらい。

 

それでいろいろな変化を、母に毎回聞くことができれば、多少は違うかも。

でもなかなかな難しい。

加えて看護師のプライドが邪魔する場合もある。

 

 

 

ある朝…肺の機能に関する疾患のAちゃん。

看護師:spo2、95%切ってますよね、今日は学校は難しいようですね。

 

母:いえ、首の角度とか試して様子みてもらえませんか?

 

看護師:いえ、だめそうです。

お母さん、これじゃあAちゃん苦しくて可愛そうですよ‼

 

母:いや、Aは95%位なら、よくあることです。

ベッドに下ろして様子みられませんか?

 

看護師:指示書にも95%で、母に連絡ってあるんです。

だから無理です。

 

 

というような話を、別校の保護者からお聞きしました。

ご立腹です。

看護師でしょ!!と。

 

 

Aちゃんにはベッドに降りてもらって、母にポジショニングを教わればよい話です。

加えて、病態にもよりますが、以外ともともとの疾患によって95%、平気なお子さんもいます。

ポジションですぐに回復したりするし。

 

 

前にも書きましたが、看護師は不安なんですよね…

 

でもでも、だからって言い方ってもんがあると思います。

母にとってはあんた、看護師でしょ?プロでしょって、なると思います。

 

 

でもでもでも…母の仰る「看護師でしょ!」

その通りですが…

 

お互いに、歩み寄れないかな…

 

参考までに…◆樋掛豪 : 「相手の気持ちを考える」のは難しい。

   

 

間にいるAちゃんが一番ハッピーな結果をみんなで考えられるといいですね。